加賀友禅作家

加賀友禅作家とは加賀染振興協会に落款を登録している加賀友禅技術者です。
加賀友禅作家になるためには、工房を営む師の下で5年以上の修行を積んでふさわしい技量を身につけ、
同協会の会員2名(師匠ともう1名)の推薦を得て協会の会員資格を得る必要があります。
加賀友禅作家が制作したきものには、必ず作家の落款がしるされています。
落款制度は伝統工芸品である加賀友禅の品質の証であるとともに、作家の誇りの表れでもあります。

毎田 健治
落款

1964年父毎田仁郎(日本工芸会正会員)に師事する。1978年に日本工芸会正会員となる。着物制作にとどまらず、友禅技法を洋装や壁画等に展開。国内最大級の手描き友禅緞帳「瑞松彩花」を石川県立音楽堂ホールに制作した。金沢美術工芸大学、金沢卯辰山工芸工房で後進の指導に力を注いでいる。

経 歴

1964年          金沢美術工芸大学日本画科卒業 父毎田仁郎に師事

1978年          日本工芸会正会員推挙

1984年          金沢美術工芸大学助教授(1994年退官)

1991年          天皇・皇后両陛下石川県行幸に際し、衝立、卓布等謹作

1994年          三笠宮寬仁親王同妃両殿下工房御台臨

2001年          石川県立音楽堂邦楽ホール 友禅緞帳「瑞松彩花」制作

秋篠宮文仁親王同妃両殿下会館御台臨

2005年          第五十二回 日本伝統工芸展にて優秀賞受賞

2011年          地域文化功労者 文部科学大臣表彰

2020年          民族衣裳文化功労者表彰 きもの文化賞


師匠/毎田仁郎